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▼味の決め手は「昔ながらの品種」

70年以上前に海外で開発された野生種に近い品種をブレンドして使用。昔ながらの品種は、昨今主流となっている改良品種よりも酸味が効いていて濃い味わいが特徴です。また、加工する際は、熱伝導率が最も高い銅鍋を使用。調理時間を可能な限り短縮することによって果実本来の香りを瓶の中に閉じ込めています。

↓商品の詳しい特徴を記載したブログです。

AI化が進む今、なぜ手作業にこだわるのか

というわけで、↑写真にあるように、今回のブログ記事のテーマは「人間の手」です。(この写真は、知り合いが娘さんと一緒にウチの畑に遊びに来た際に撮ったもの。かなり気に入ってます☆)

何を隠そう、僕は人間の手が大好きな「手フェチ」です(女性の手に欲情するという意味ではありません(笑))。初めましての人とお会いする時は、必ずその人の手を見ます(怪しいヤツに思われてたりして💦)。うまく表現できませんが、手を見ると、その人の人と也やそれまでの人生の軌跡を感じ取れるような気がするんですよね。

モノを作ったり、楽器を奏でたり、道具を使いこなしたり。人間の手の動きって本当に面白いし、神秘的だなあと思います。そして、当然、ウチで栽培しているベリー類も、出面さんたちと僕とで、大切に、丁寧に、手作業で一粒ずつ収穫して、出荷しています。

ベリー類全般は欧米原産の食べ物ですが、中世時代から20世紀後半くらいまでは、手で収穫するのが当たり前でした。だけど、AI化がどんどん進んでいる今の時代、世界的に見ると、ベリー類は機械で収穫するのが当たり前になってきています。

日本のベリー栽培農家で、機械を使って収穫しているところは恐らくないと思いますが(大規模な農園だと、選別作業は機械でやっています)、ブルーベリー・カシス・ラズベリーなどのベリー類を多く栽培している海外諸国(フランス、イギリス、アメリカ、チリ、ニュージーランドなど)では、日本の何十倍も広い面積で株を栽培して、機械で一気に収穫して海外に輸出しています。

↑カシスを収穫する最新式のトラクター。こんな感じで枝を揺らして実を落とし、中でふるいにかけて自動的に選別します。

↑こちらはブルーベリーを収穫する最新式のトラクター。1台で、ちょっとした家が一軒買えるくらいの値段(笑 日本とはスケールが違います。

なぜ日本では機械を使わず、海外ではガンガン使っているのかというと、それは、日本の一般的な畑の作付け面積に比べて、海外の作付け面積がケタ違いに大きいから。日本のように国土が狭くて農地の値段が高い国では、苗を植えつけることのできる畑の面積が自ずと小さくなっちゃうんです。(日本で一番規模の大きいベリー園が10haくらいなのに対して、アメリカ最大規模のベリー園が100haくらいあるので、その差は歴然です)

 

だから、日本のベリー園では、高い機械をローンを組んで買っても、ペイするのに長い年月がかかってしまい、全然採算が合わないんです。それに対して、アメリカやニュージーランドなどでは、山を丸ごと買って、大量の苗を植えて商売をしているツワモノの生産者もいます。それくらい広い面積で大量に作って大量に輸出すれば、高いトラクター代もあっという間にペイできちゃうってわけです。

ココからは当園の話。「こういう状況の中にあって、自分の商品にはどんな付加価値を付ければいいんだろう?どうすれば、自分にしか作れない商品を生み出せるんだろう?」と、自分なりに考えてみたんですが、なかなか答えが出ないんで、「AI化」をキーワードにネットで本を探して、めぼしいやつを片っ端から購入して読んでみました。

 

それで、だいたいどの本にも書かれていたのが、「機械が唯一再現できないのは人間の手の動き」だということ。これを知って、ピンときたんです!「じゃあ、人間の手じゃないと作れないものを作ろう!」と。

 

そんなわけで、当園では、昨今主流となっている改良品種よりもずっと前に開発された、昔ながらの品種を育てています。昔ながらの品種は皮が柔らかいので機械での収穫には向きませんが、その分酸味が効いていて、味が濃いのが特徴です。(ブルーベリーは1960年代にアメリカで開発された「パトリオット」と「ランコーカス」を中心に厳選した古参品種数種をブレンドして出荷。カシスは、野生に近い「ボールドウィン」のみを栽培しています)

 

それと、普通、海外では、株全体の実が完熟するのを待ってから機械を入れて収穫するんですが、なんせ実が熟れきってるんで、味がボケてて美味しくないんですよね。そこで、当園では、ひとつひとつの実の熟し具合を見極めながら、完熟果7対未熟果3くらいの割合で収穫するようにしています。(これは自分で編み出した収穫方法なんですが、僕はこれを「早摘み」と呼んでいます)。こうすることにより、酸味が適度に効いた、豊かな香りのソースを作ることができるんです。

↑こんな感じで、ウチが出荷しているベリーには、赤い未熟果が少量混ざっています。

 

こういう繊細な作業って、機械ではまずできません。人間の手だからこそ作り出せる価値だと自分では思ってます。完熟果と未熟果を選んで、バランスを考えながら収穫するのって物凄い手間のかかる作業なんですが、どうせなら思いっきり手間をかけて作ろう!ということで、摘み手の皆さんにも協力してもらって、徹底した品質管理を行っています。

やっぱり、良いものを作ろうとすると、どうしても手間がかかっちゃうんですよね😥 だけど、良いものを作ってお客様に喜んでいただけるなら、どれだけ手間がかかろうと一向に構わない、というのが僕のモノづくりに対するスタンスです。

 

そして、お客様には、こういったこだわりを知っていただいて、きちんと納得した上で商品をご購入いただきたいんですよね。ただ、何となく食べて「美味しかった~」で終わってしまうのは勿体ないので。

 

これからも「人間の手」だからこそ生み出せる価値を追求していきたいと考えていますので、暖かく見守っていただければ幸いです。あと、時々、ブログの方も覗きに来ていただけると嬉しいです★

 

というわけで、今日はこの辺で。最後まで読んでいただきありがとうございました!

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